漫画の作り方
アナログのみデジタルのみでも変わって来ますが、漫画を1作品作るには、いろんな行程を、全部1人でこなさなければなりません。
(原作付きやグループで作り上げる場合を除く)
漫画作りの基本の主な流れ
プロット
↓
ネーム
↓
下書き
↓
ペン入れ
↓
修正、トーンなど
↓
セリフ入れ
↓
仕上げ
↓
編集部へ送る
といった感じで、完成までやる事がたくさんあります。
これだけたくさんやる事があるので、人により、どの作業が好きでどの作業が苦手といったところがあると思います。漫画を完成させるということは、好き嫌いを言っていたら完成しないので、苦手な作業も、どうクリアしていくかが鍵となります。
なので、人によってやりやすい作業方法が違ってくるかと思いますし、作る作品によっても、やりやすい作業方法が変わってくると思います。
今回は、アナログで作業する場合の基本の作業の流れと、それぞれの作業でやることをざっくり説明していきます。人によって違う作業の仕方については、また別の記事で書いていきたいと思います。
①プロット
プロットとは、話の展開やキャラ同士のやりとりを、大まかにまとめたもの。
まずは、作品作りの大元となる自分の描きたいジャンルやテーマを決め、読者に何を伝えたいかを考える。そして、キャラや描きたいシーンも決まってきたら、起承転結でストーリーの構成を紙に描いてまとめます。
②ネーム
ネームとは、絵が簡単な状態で、ひと通りお話の流れを書いたもの。
プロットを元に、文字だけでなく、簡単に絵を入れていき、どこをどう見せるか、セリフ、コマ割り、画面構成を考えながら描いていきます。この際に描くのは、普通のコピー用紙で構いません。
原稿用紙に直接描いてしまうと、せっかく描いたのに消さなきゃいけない、そんなのやだ!なんてことになってしまうので、描いては修正、描いてはポイと出来るものにしましょう。
簡単に流れを見るネームだけなら、紙のゴミが出ない、PCやiPadなどで作業するのも可能です。
③下書き
いよいよ、ネームを元に、原稿用紙に絵を描いていきます。
下書きでは、ネームのように話の構成を見たいわけではなく、ネームを清書するようにシャーペンや鉛筆で丁寧に原稿用紙に描いていくことになります。
最後に消しゴムをかける手間を省くために、青シャーペンで描く漫画家も多いです。
ここで、キャラクター、背景、枠線、吹き出し、などなど丁寧に描かないと、ペン入れする時に後悔します。
④ペン入れ
下書きで描いたものを、つけペンで、丁寧になぞって描いていきます。
ペン入れは、漫画原稿用紙に、万年筆のようなペン先にインクをつけて描いていきます。
ペンには様々な種類のペン先があって、Gペン、丸ペン、スクールペンなどがあり、どんな絵を描くか、作風によってペン先を使い分けたりしります。細い線を描く方は、結構ペン先を消費します。
デジタルでも、ペンの設定をして太さやかすれなどを表現する事ができます。
⑤修正、トーンなど
ペン入れをしていて汚れてしまった箇所や、黒いとことろに白を入れたいなどで、ホワイトを入れます。
それが終わったら、トーンという、シールのようなものを、使う分だけ切って貼る作業をします。
トーンには柄のようなもの、雰囲気を表すもの、影や色を表す無地のものなど、様々な種類があるので、トーンは個性が現れます。
⑥セリフ入れ
アナログの場合は、鉛筆またはシャーペンで吹き出しにセリフを描いていきます。
トーンの上にかかる文字は、トレーシングペーパーという白の半透明のペーパーを原稿の上に被せて透かして、そのトレーシングペーパーに文字を書きます。
デジタルの場合は、文字を吹き出しの中に打ち込んでいく形となります。
⑦仕上げ
気になるところはないか、見落としはないか、全体を通して確認します。
⑧編集部へ送る
枚数を確認し、問題がなければ封筒に入れて送ります。
アナログの場合はコピーを取っておく。
デジタルの場合はデータで送ります。
投稿する場合、コピーと、DVDに焼いたものを送ります。
(編集部の応募方法に従ってください)
まとめ
基本の流れはこのような感じで、これだけやる事があると見ると、何だか気が遠くなる気もしますが、描き切った達成感も気持ちがいいものですし、何より読者さんが待ってると思うと頑張れますね(*´꒳`*)
これはあくまで基本の形です。たくさん作品を描いていき、自分に合うやり方を模索してくださいね!