漫画を描いていると、思わず締め切りや完成させることだけに集中してしまって、早く描かなきゃ!と頑張って描いていくんだけど、あれ?これって面白いのかな?なんて筆が止まってしまうことがあります。起承転結の方法で手が止まった時や、起承転結を詳しく知りたいといった方に向けて記事にしてみました。
漫画の物語の構成であるプロットの描き方とは
描きたいものがあるから漫画を描こうと思うと思いますので、まずは、作品作りの大元となる自分の描きたいジャンルやテーマを決め、読者に作品を通して何を伝えたいかを考えましょう。
テーマ例:恋愛もの、友情もの、ヒーローもの、ギャグ、お色気、家族ものなど
そして、キャラや描きたいシーンも決まってきたら、起承転結でストーリーの構成を紙に描いてまとめるプロット作業に取りかかります。
プロットとは
話の展開やキャラ同士のやりとりを、大まかにまとめたもの。要するに、漫画の設計図のことです。大体のページ数を割り振って描いていくと目安になります。
起承転結とは
起承転結は一番基本で、話が作れない人でも、まとめやすいストーリーの考え方です。
起:物語の始まり、キャラや舞台設定や、状況の説明
↓
承:起に続く話で、転に持っていくための状況を作りつつキャラを見せる。
↓
転:事件が起こる、クライマックス
↓
結:結末、オチ
しかし、これのデメリットは、ガチガチな型にハマった漫画になりがちで、似たようなお話と流れになりがちなところです。
なので、一度型にはめたら、改めて読者として見直してみて、
- 読んで楽しんでもらえるのか
- 自分が伝えたい事が伝えられているのか
- 自分も描くのが楽しくて人に見てもらいたいと思えるのか
といったことを意識して見直して見るといいと思います。
まだまだだなと思ったら、どこを見直せば面白くなるのかを考えてみてください。
大体、普通の漫画になってしまったなぁ…と思うときは、
- 転にいくまでの承が弱い
- キャラが弱い
という事があります。
①起承転結の転にいくまでの承について
転が弱いと、気持ちの盛り上がりがなくて、あっさり、まったりとした漫画になってしまい、つまらないと思ってしまうかと思います。
読んでいて、おお!となるには、やはり「ピンチ、障害」大事です!!
乗り越えようと主人公が頑張るから応援したくなる。だから、ハラハラしながらも、応援して読んでいられる。
しかし、転だけが良くても、その転を盛り上げるための承で、動機をちゃんとつけないと、いきなり事件が起こるだけでは、読者がついてこれません。伏線大事です。
自分が今読んでいる好きな漫画はいかがですか?ピンチや障害が起こる前はどうなっているでしょうか。こちらをよくみてみるといいと思います。
②漫画の主人公キャラについて
主人公が平凡すぎて特徴がないと、ストーリーを作るにも単純になってしまいます。あえて主人公を平凡にするなら、逆に平凡が特徴的になるように、周りのキャラを目立たせる。平凡と本人は思っているけど逆におかしいなど、魅せ方も大事になってきます。
漫画とはいえ、読むのは人間であり、描くのも人。人について描く漫画になってくるので、魅力的なキャラクターであることはとても大事な要素であります。
グッズになるのもキャラクターですから、とても大事なのがよく分かりますね(*´꒳`*)
まとめ
起承転結の型にハマっていても面白い漫画は、転に繋がる承が良くできていて、キャラクターに魅力があります。似たり寄ったりになってしまうなら、自分だったらどんな話が読みたいか、どんなキャラクターがいたらいいと思うのか、自分の好きは個性になる部分なので、個性で人との差別化を図ってください。
起承転結のテンプレートは、話がまとまったガチガチな漫画を届けるのではなく、あなたの好きを読者に届ける。そのために、起承転結を使うというだけです。
漫画を読んで、私もこのキャラ、この展開すごい好き!!と好いてくれたら漫画家としてはもう、感無量ですよね(*´꒳`*)
私もお話作りを考えるのは好きでも、直していっているうちに、無難で平凡になってしまいがちで、そこは本当気をつけたいと思っているので、同じように起承転結で話がガチガチになってる方の参考になればと思い記事にしました。
これからも漫画のストーリー作り頑張ってください ٩( 'ω' )و